2017年8月15日火曜日

「純文学」に触れる

久しぶりに読書感想文でも書こうかと思います。今回は芥川賞受賞作の「影裏」です。何故この本を読もうかと思ったかというと、著者の沼田真佑さんの職業は塾講師、同業者として興味が湧いたといったところでしょうか。目的は「純文学に触れる」です()。舞台は岩手県、医薬品関連関係の会社に勤める男性が主人公です。元同僚の友人と釣りを通じて仲良くなったのですが、友人が転職したことによって疎遠になってしまいます。ここで仲良くなるというのは友情の枠を超えて・・・。「LGBT」も絡んでいます。東日本大震災を機に再び友人を知ることになり、それが友人像とはかなり違ったダークなものだったという内容になっています。日常生活と淡々と綴った平易な文章でしたが、非常に不思議な小説でした。岩手県の自然の美しさと釣りの醍醐味が多分に描かれ、終盤は東日本大震災の話に連なりますが、恥ずかしながら僕には一体何が書きたかったのかよくわかりませんでした。友人との「LGBT」がテーマなのか、謎かけやほのめかしなどの心理を突くような文体ではなくミステリータッチの雰囲気もない、ただただもやもや感が否めない小説でした。僕自身が純文学について勉強不足で、ほんの数冊芥川賞受賞作を読んで分かった気になるなよと言われそうですが、個人的には一塾講師がこんな綺麗な文章を書くのだと大満足でした。「純文学」は「芸術」と言われていますが、昔の受賞作品も読んでみようかと思います。

2017年7月11日火曜日

努力していますか!?

ぼちぼち生徒のみなさんは学校の面談で前期の成績表をもらう頃かと思います。特に1年生は中学入って初めての成績表ですね。どうだったでしょうか?前半戦を振り返って、もう少し勉強していれば…という後悔はないでしょうか?それは私も同じで生徒の成績を見るときちんと伝わっていなかったのかなぁ…などと反省すべき点はあります。何にせよ、お互い結果を真摯に受け止め改善し、次につなげていくことが大切ですね。また、喜ぶべき点も沢山あります。以前、数学は『3』でしたが『4』へ、英語については『4』から『5』へと成績上げ、嬉しそうな顔で本日僕に話してくれたW君。やっぱりいい成績がつくと嬉しいですね。勿論僕も同じです。いい成績がつくことは『頑張った』という証拠。『やったらできる』この感覚を忘れず、前へ進んでいきましょう。成績もそうですが仕事でもスポーツでも人は必ず他人から評価を受けます。結果を残せば他人から認められ、自分の自信にもつながりますね。いい結果が出せなくても着実に改善を積み重ねて努力している、そういった誠実で愚直な姿勢も必ず評価されています。実はこれが大事なことなのです。『いい結果がでなかったから自分はダメだ。』と考えるのではなく、『原因を考え、改善し、次回結果を出せるよう努力する。』と考えること。そういった姿勢ひとつで人は輝いて見えます。みなさん、『努力していますか?』 

2017年7月10日月曜日

雷様におへそをとられるって本当!?

 3日前から雷雨にみまわれた京都ですが、昔から「雷三日、のち梅雨明け十日」とよく聞かされていました。そろそろ梅雨明けかなと思いつつ、小さい頃に雷が鳴ると「おへそを取られる」と脅された記憶があります。意味もなくへそを手で押さえたりしていましたね。ただ、今から思うと何で雷→おへそという図式が出来上がったのかは不明です。でも案外この話バカにはできません。「天気」については中学2年生の最後で学習しますが、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下に向かいます。暖かい空気があるところに冷たい空気が潜り込もうとするので空気が激しく乱れます。上昇気流が激しくなると雲ができます。雲ができるということは天気が悪くなるということですね。これは寒冷前線のお話ですが、上昇気流で発生する有名な雲の一つとして積乱雲があります、いわゆる入道雲ですね。この積乱雲は激しい雷を伴う夕立が降ります。さて、雷が鳴るとどうなのか。夕立がやんだ後…つまり、寒冷前線が通過した後ですが、これは暖かい空気があったところへ冷たい空気が入り込んだわけで、すっかり周りは冷たい空気になってしまうので、気温は下がります。だから、昔から「雷さんがおへそを取りに来るから、雷が鳴ったらおへそを隠しなさい」と教えてきたのですね。気温が下がるのにお腹を出しっぱなしではお腹を壊してしまいますしね。雷が鳴ると、後で気温が下がる、ということを昔の人は経験的に知っていたということです。確かに科学的根拠がありますね。しかし、そうでなくてもお腹を出したままでいることはあまり行儀よくはありませんからね。しかし、本当に目からウロコです。こうやって、見ると昔から言い伝えられている格言や慣用句などちゃんとした意味や由来があるのですね。そうでなければ長い歴史の中で埋もれてしまいます。こうした話を「おー!そうやったんかー!」と、とても素直に喜んでくれる生徒の皆さんを見ているとこういった発見は、科学する心をより一層、刺激するように感じます。

2017年6月8日木曜日

レッツ!ロジカルシンキング

 先日の続きです。私は以前に信号機の開発設計に携わっていたことがあります。その時の学んだ知識なのですが、「何故歩行者用信号機は上が赤なのか」「何故信号機はピヨピヨカッコーと鳴るのか」「何故緑色信号なのに青色信号と言うのか」「何故雪国には横型信号機ではなく縦型信号機が多いのか」など。先日お聞きしたセミナーの教材の中にも触れられていました。まず「何故歩行者用信号機は上が赤なのか」ですが、これは一番注意したいものが見やすい位置になっているためです。お気づきかもしれませんが、横に並んでいる信号機も一番右が赤になっています。道路の中央側なので一番見やすく配置されているわけですね。それから「何故信号機はピヨピヨカッコーと鳴るのか」ですが、これは視覚障害者への誘導音となっています。京都では「ピヨピヨ」は南北に、「カッコー」は東西に横断可能という合図なのです。また「何故緑色信号なのに青色信号と言うのか」ですが、これは昔から日本では「緑」のことを「青」と呼んでいたことからきています。「青菜」というのに葉っぱは緑色、「青汁」なのに緑の汁、「アオガエル」なのに緑のカエル等々…。要するに「青」や「緑」も広義には「アオ」に含まれていたということです。最後に「何故雪国には横型信号機ではなく縦型信号機が多いのか」ですが、これはすぐにわかりますね。積雪対策です。雪で見えなくなることの防止、信号機の落下防止となっています。是非、雪国へ行く際には信号機に目を向けてほしいと思います。こうやって見ると、「信号機」一つとっても様々な「何故」が存在し、そしてその一つ一つに意味が存在しているわけですね。この一つ一つの意味を「何故何故」と常に疑問を問いかけ、物事の本質について考える癖をつけることができれば、論理的思考力を身に付くと思います。難しく構える必要はありません。例えば、友人と遊ぶ約束をしていて友人が約束の時間を1時間遅れたとしましょう。あなたはどうしますか?多くの人は無条件で怒るのではないでしょうか。しかし、論理的に考えることができる人は「何故遅れてきたのだろう」と本質を知ろうとします。車が混んでいたから、電車が止まっていたから、家を出る直前でお腹が痛くなったから等々、様々な可能性があります。これが「論理的に考える」ということです。このように、日々何気ないことから、論理的な考え方を意識し、訓練することはできます。学習において気持ちに余裕がなく、早く「量」をこなせるようになりたいという焦りから解法を覚えるだけになってしまっていたり、間違っても解答だけを見て理解せずに問題を解き進めていることが無意識のうちにあるかもしれません。しかし、そんなときこそ少し立ち止まり、落ち着いて「何故」を考えることが必要だと思います。皆さんもぜひ試してみてください。http://issieswhisper.blogspot.jp/

プログラミングって・・・

 本日「プログラミング教育」についてのセミナーを受けてきました。2020年の教育改革では小学校の英語教育が話題となっていますが、もう一つの目玉がこの「プログラミング教育」です。この主な目的が「プログラミングスキルの習得」ではなく、「プログラミングを通して、21世紀の社会に生きる人間としてのスキルを身に付けること」とあります。「課題解決に向けて順序立てて考える思考力」、つまり論理的思考力の育成をプログラミング教育の目的の一つに位置付けているのでしょう。さて、この「プログラミング」とは何なのか少し書いてみたいと思います。みなさん突然ですがコンピュータは何をしてくれるでしょうか?使い方次第でなんでもやってくれます。自宅のパソコンでも「インターネットで調べもの」「メール」「DVDや音楽の再生」「ゲーム」などなど、勿論こうやって文章を書くこともそうです。パソコン以外にも「車」「エアコン」「TV」「コンビニのレジ」これらは全てコンピュータです。便利ですよね。ボタン一つで何でもやってくれる。コンピュータって頭がいいと思いませんか。でもコンピュータが頭がいいわけではないのです。そもそもコンピュータは計算機。人間が「こーしろあーしろ」という命令をひたすら計算しているにすぎないのです。コンピュータは人間からの命令がなければ何もできないのです。ではプログラムとは何なのかというと、この「人間からの命令」ということになります。プログラムを書くことをプログラミングというわけですね。但し、命令を闇雲にぶつけてもコンピュータは思い通りには作業をしてくれません。順序立てて命令を与えることが大切なのです。「プログラム」という言葉は、何もコンピュータの世界だけで扱われているわけではありません。例えば、小学校の運動会などで、競技が行われる順番、スケジュールを「プログラム」といいます。運動会や、卒業式などの式典は、こういった「プログラム」に沿って、順番通りに進められていきます。このプログラムに反して進められることはないですよね?最初に準備運動をして・・・と順番が決まっていると思います。ですから「プログラム」というものは、命令の順序を正しく書かれていなければならないわけです。本日ブロックで作った「信号機」「トイレ」など実際に見せていただきました。私が学生時代に学習した「プログラミング」はコンピュータに連立方程式を解かせるなどちょっと小学生や中学生にはとっつきにくい内容です。しかし、ブロックを用いてロボットを自分の思うようにプログラミングを書いて動かすことは本当に論理的思考も身に付き、好奇心がそのまま探究心となり、才能をぐんぐん伸ばしてくれる可能性を秘めているのかもしれませんね。

2017年4月21日金曜日

1日170分

「1日170分」。実はこの数字は高校生のスマホでのネット利用時間。最近の調査によると高校生のスマホ保有者は、高校生全体の9割をこえると言われています。ところで、そのネット利用時間で何をやっているのか。最も多いのがLineFacebookなどのSNSで続いて動画閲覧、スマホゲームとなっています。節度を持ってスマホを利用し、勉学に利用しているというよりは、むしろ遊びに近い利用でスマホに依存しているような印象を受けます。学生がスマホ依存に陥る理由として日々の生活での達成目標がないために、スマホの中に刺激を求めて延々と触り続けてしまうことが多いように感じます。学業における計画、人生でやってみたいこと、生活での達成目標がないことが、だらだらと依存してしまう一因になることは否めません。自分が将来どんな大人になりたいかといった人生計画、そこまでの大きな夢ではなくとも勉強がわかるようになって面白い、今は部活動にのめり込んでいる、習い事が楽しいといった日々の中で打ち込めるものを持っていれば依存に向かわないのかもしれません。使い方さえ間違わなければスマホは非常に便利で、多くのもの事や知識にアクセスできることができる、かつてない発明です。また、中には利用している子ども自身が本当は学習の妨げになっていることに気づいていたり、自分の好きなことを邪魔されるのでやめたいと思っていることもあるでしょう。友達の手前辞められない状態になっていることもあるでしょう。こういった場合は先生や保護者が悪役を買い、ルールつくってスマホを取り上げたり、利用を制限したりすることで、ホッとする子どもは必ずいるはずです。Iphoneの生みの親、スティーブジョブズも家庭ではスマホの利用を一切禁止して、家族のコミュニケーションの時間を大切していたといわれています。キッチンのテーブルで夕食をとり、歴史などの様々なトピックについて話し合ったそうです。家庭でのルール作り、リスク教育、子どもたちだけの問題ではありません。大人も一緒になって家族ぐるみで考えることは、便利なスマホと上手に付き合っていくことにもつながるとは思いませんか。

2016年12月12日月曜日

満点の必要性

本日も中3の授業では、過去入試問題を扱った授業。いよいよ緊張が高まってきました。授業内で「受験で満点は必要ない」とお話しさせていただきましたが、学校の定期テストとは全くの別物です。学校の定期テストでは満点を目指して僕たちはできる限りのバックアップはしています。何故なら順位がつけられ、それが成績に加味され、結果的に内申に影響を及ぼすからです。しかし受験は全然違います。例えば募集定員が200名のA高校に合格するには「200番以内」に入りさえすればいいのです。極端ではありますが、その順位以内に入れば点数は何点でもOKです。例えば合格ラインが300点の高校であれば 、最低限300点は取れる力を身につければいいのです。入試問題はもともと満点がとりにくいように作問されています。受験生の学力をはかるための問題なので、易しすぎず、難しすぎないように留意して問題は作られています。一般的に6割程度の得点で合格ラインに到達する場合がほとんどですが、受験で必要な点数は一人ひとり異なります。当然、それに向けた対策も異なります。計算の正しい解法を身につけたらいいのか、理科の電気分野を強化したらいいのか、英語の単語が足りないのか…まさに千差万別です。最近の面談でも模試を返却させていただいたときに説明させていただきましたが、誤った問題をすべてやり直そうとするのではなく、それぞれの設問ごとに受験者中における正答率を見て、ほとんどの人が正解しているのに、得点できなかったものだけをピックアップして復習することがより効率的です。つまり、ほとんどの受験生が正解に達することができなかった問題はパスしても、多くの人が正解した問題を確実に得点できるような勉強が有効だということです。これからが受験に向けて大きな山場となります。「あの時もっとやっておけば…」とならないように、最後の追い込み頑張りましょう!!