2018年3月17日土曜日

模試の復習の仕方

模擬試験の結果について、授業でお話をしました僕の「模試の復習の仕方」について紹介しようと思います。いい点数が取れる、いい判定が出たりすれば嬉しいですが、中々そうはいかないのが現実です。しかし、いい点数は入試本番で取ることができればよいのであって、現時点ではそれほど重要なことではありません。むしろ、模試で自分の弱点を把握して、本番までに強化することの方が重要です。そこで確認してほしいのが、「今回の模擬試験の点数は今の自分のとれる限界ギリギリの点数でしょうか」という事です。計算ミスや単純な読み間違いはありませんか?試験中は分からなかったのに、あとで考えたら実は解けた問題だったというようなことはありませんか。そういった失敗・失点の原因を突き詰めて、次回に繋げていかなければなりません。一度「❶理解」「❷計画」「➌実行」「➍検討」に分けて分析してみてはどうでしょうか。

「❶理解」
この段階でのミスは「意味が分からなかった、意味を取り違えていた」といったところでしょうか。これは着眼点を整理しないといけません。式の特徴、図形の特徴、数の特徴、設問の特徴など、自分の見落とした、あるいは、他の解法と勘違いした着眼点を整理してみましょう。
「❷計画」
この段階でのミスは、意味は分かったが解法が浮かばなかった。見たことある問題に持ち込めたが解けなかったといったところでしょうか。これは着眼点と解法が結び付けられていない、もしくは解法の急所が押えられていないということですから、今一度類似問題の解法を確認し、練習することをおすすめします。
「➌実行」
まず、理解、計画をする前に解答を書き始めてはいけません。意識がいろんなところにいってしまい、注意散漫になってしまいます。理解、計画が出来ていて間違えたとすると、ここでの間違いはおそらく計算ミスが中心かと思います。これはその分野の計算練習をたくさんするしかないでしょう。その計算ミスがなければ何点上がるか。偏差値がいくつ上がるか。一度計算してみてください。寒気がするかもしれませんよ(笑)。
「➍検討」
本来、解答が出来上がっていろいろと検討したいところですが、なかなかそんな時間は取れないのが現実です。実行しながら適宜、検討加えていきましょう。あるケースを忘れていたりする場合分けミスなどはないでしょうか。このようなミスはミスしたことを自分の頭に刻みつけておけば、次回同じような処理に出くわしたときに注意して、意識を集中することができます。

模試は活用すれば最も効率の良い弱点克服手段です。逆に何もせずにいると受けた分だけ時間の無駄です。十分に活用してほしいと思います。

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