2018年3月28日水曜日
外遊びの大切さ
大学入試改革で騒がれている一方で、今世界中でScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった「STEM教育」の注目度も高まっています。この高まりを受けて「子どもの理系脳を育てたい」という保護者の方が増えているそうです。では、理系脳を養うにはどうすればいいのでしょうか?実は以外に簡単なことで僕は「外で遊ぶこと」だと思っています。子どもたちの遊びの中には理系脳に必要な基礎的な力を育む要素がたくさんあります。例えば、かくれんぼや虫取りでは「空間認識力」を高めます。空間認識力とは、目にしたものを立体的に捉える力のことをいいますが、例えば、かくれんぼをしているとき、相手から見えない場所に隠れる。バッタやセミを捕まえるとき、逃げる方向を予測して捕まえる。また、スポーツを通じることもいいと思います。例えばサッカーでは、パスをするという行為は、目には見えないけれど、その後のボールの動きを予測していることにもなります。ボールを蹴った瞬間に、ボールの軌道を頭の中に思い浮かべることができるから、体は次のボールを受けられる場所に移動できるわけですね。こういった「見えないものを想像し、次の手段を考える」ときこそ理系脳が伸びるときだと思っています。そしてこういった「空間認識力」が高まると、小学校から始まる図形の問題をしっかりと理解できるようになるわけですね。また、文章問題が苦手な方にも是非お勧めしたいのが、この「外遊び」です。なかなか「外遊び」の経験が少ない子は文章問題を読んでもリアルなイメージが湧かないため「このシーンで足すのか引くのかわからない」となってしまう経験はないでしょうか。一方、かくれんぼや鬼ごっこ、虫取り、キャンプへ行ったなどの生活体験を積み重ねた子は、より具体的なシーンをイメージすることができるので、文章問題をイメージする力が上がってくるはずです。「外遊び」をしているときは子どもの頭はフルで動いています。この状態のときこそ、考える力や想像する力、物事を予測する力、検証する力などを身に付くと思います。是非皆さんも試してみてください。
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